【強い願望】後編

 目覚めれば犯されて、快楽の中で意識を失い、目を覚ませば違う異形のモノに犯された。  時には、数体続けて、あるいは同時に。  レネの身体はいつもゼリー状のモノで固定されていて、逃げることなどできない。それどころか、それは …

【強い願望】前編

 死のう。  レネがそう思ったのが、二日前。  同性であるが故に公表できないまでも、将来を誓い合った恋人のカラを、目の前で起きた事故で失った。  可愛いカラ、キスですら恥じらい、けれど、レネを受け入れてしまえば淫らに身を …

【公爵様の優雅な遊戯】4

 うなじに入れた奴隷印から蔓のように伸びた触手が、彼の乳首にまとわりついていた。  薄い衣服の下で赤黒い模様は薄く見え、彼の悦楽の表情からしても、妙なる快感をもたらしているのがよく分かる。  魔術の力を持つ奴隷印は、大変 …

【公爵様の優雅な遊戯】3

 夜会が終わり、私はあの侍従を介して皇王から呼び出され、彼の借金の件も含めて賭けの結果と、皇族の場所で不敬なまねをしていることへの謝罪などと、いろいろと話を詰めるのにかなりの時間を要することになった。  全てが片付いて時 …

【公爵様の優雅な遊戯】2

 確かに痩せてはいたが、あばらがひどく浮き出るほどでもなく、肌つやもそれほど悪くはなかった。いや、私の手のひらに吸い付くような触り心地の良い肌は、及第点を与えてもいいか。これは食環境次第で、もっと良いものになるだろう。 …

【公爵様の優雅な遊戯】1

【公爵様の優雅な遊戯】  公爵である私と彼の賭けは、彼にとって起死回生の一手であったがどうやら私の勝ちのよう。  そして彼は私のものとなる。    賭け、強制、脅迫、陵辱、淫具、奴隷 全四話 完結ずみ  ようやく手にした …

呪われた二人

呪われた二人 「あっ、くっ……」  掠れた音が喉から零れた。それより大きく忙しない濡れた音が背後からも響き続ける。  何度も何度も、時に激しく特にゆったりと、俺の身体を制御できるかのように。いや、確かに制御されているとし …

【幸いな贈り物】 後編

「ずいぶんと熱心に職人と打ち合わせておいでと思ったら……。まあ、確かにどらちも王子にはたいそうお似合いですし、お二人のセンスには、常々叶わないと思っていましたけれど」 「こういう繊細な飾りを父上はお好きですよね。う〜ん、 …

【幸いな贈り物】 前編

中短編の「祝福と呪いの狭間の物語」で最後にある贈り物をもらった時の顛末についてです。        悪魔に呪われ、100年もの間孤独の時を過ごした王子でしたが、迎え入れられた新しい家族との生活はたいそう満ち足りたものでし …