螺館_ファンタジー系
【元婿の日々】
【お義父さまのための婿の心得】の番外編。領地に帰った後の元婿の日々の生活(第三者語り) 公爵領の領境を護る私兵団は、団長たる俺が選抜し、鍛え上げた体力自慢のつわものがそろっている。 他領に接する深い森林に、魔獣やら山 …
【四つの王国と魔王の話】第一章〝北の国〟-4
一-四 魔王の采配 「我々が彼の……その、相手をしているとき、夕月殿はいかがなされているのか?」 三人を従えて広間から転移した魔王は、すぐに天蓋付きの大きな寝台にシュリオの身体を落とした。 玩具にしろというならば、そ …
【四つの王国と魔王の話】序章
<このお話についての説明> 大海に浮かぶ大陸にある四つの国。 そこに〝南の国〟から招待状が届く。招待された各国の代表となった人達の話。 メインは人同士ですが、魔王も関連します。 (『祝福と呪いの狭間の物語』や同人誌『灰に …
【諦観した先の未来-6】詳細Ver
うーん、彼が孕みたいと言ってくれない。 愛すべき彼との子どもが欲しい。 何より彼はやはり私の番で、この魔力の相性からして真なる番に違いない。 だったら私達は家族になるべきで、それであるなら子どもが欲しい。できれば …
【諦観した先の未来-4】詳細Ver
妊娠に衝撃を受けなかったと言えば嘘になる。 簡単に妊娠なんかするかよ、と思った直後、発覚した妊娠に、俺はただ呆然としただけだ。 だいたい豹族と狼族という異種族間でそんなにも生まれやすいとは思わないのもあったのだが。 …
【諦観した先の未来-3】詳細Ver
日々の記憶が薄く、今の感情は平たんだった。 怒りを覚え、憎しみが沸いたこともあるが、今はもうどうでもいい。 始めて俺を豹の姿で犯したダーバリアは、それがたいそう気に入ったのか高い頻度で豹のままに俺を犯す。 そうい …
【諦観した先の未来-2】詳細Ver
あれから、たぶん一カ月ぐらい経ったんだろうか。 俺がダーバリアのもとに連れてこられてから、時間がどのぐらい過ぎているのかもよく判らない。 ただ判るのはやつは一向に俺に飽きる気配がないということだ。 日をおかず犯さ …
【諦観した先の未来-1】詳細Ver
同タイトル短編の詳細バージョン。少し内容が変わっています。 獣人の世界。 灰色狼種で雑貨屋店主トゥーリンは、ある日いきなり稀少樹種と言われる黒豹のダーバリアに拉致された。その日から呪で縛られ、快楽の中で支配される。 積み …
生け贄2
水の化身は、蛇の性を持つという。 贄に捧げられたあの滝の場所から少し離れた洞の中で、彼はその身体に巻き付かれていた。 普段は人の姿をしているのに、彼を犯すときだけその身体は柔らかく、長くなる。 全身に絡まる冷たい …
生け贄
結わえられた紐は手首から外れることなく、けれど、立ち尽くすも疲れて膝をつく。 街の一角でさらわれて、何も分からぬままにここに連れてこられて、「贄」だと言われた。 いったい何のためなのか、何の説明もなく一人にされて。 …
【The Gift from the Creater-4】後編
「ただいま、ミサト」 柔らかな感触と共に、さっきまでとまったく違う言葉が、不意にかけられた。 途端に身体に纏い付く淫靡で残虐な雰囲気は立ち消えて、どこか清涼な空気に晒される。 「こっちを見ろよ」 なんだかやけにはっ …