【仔猫のミーヤ】

- 1 -  神秘的な青みを帯びた銀の髪、空色に近い青の瞳と、透明感のある白い肌。  リジンの原初の民の証と言われる三つの色を彼は確かに持っていた、けれど。  髪は銀に混じる青色が白すぎるせいかくすんだ銀灰色で、明るいは …

【嶺江の教育 六ヶ月目】

 嶺江にとって、ガジェの言葉は絶対だ。  ガジェの数多の躾が、本来ならば行われるはずのないほどに淫猥なものだと気が付いていたとしても、だ。  6ヶ月間浣腸され続けてきた身体は、もう浣腸しないと排泄できない。  極太の糞便 …

【嶺江の教育 一ヶ月目】

 嶺江が暮らす部屋には二つの扉があった。その一つは外の廊下へと続いているらしいが、もう一つは、隣室のガジェの部屋へ繋がっていた。  その扉は普段は鍵がかかっている。だが、毎朝嶺江が起きる頃に開放されて行き来が可能になるの …

【嶺江の教育 初日】

 リジンの城が焼け落ちた日から二週間、リジン国第五王子 嶺江(レイエ)は、誰とも口を利いていなかった。  陣屋と呼ばれた簡易宿泊所の一室に、長兄以外の兄たちと閉じこめられた次の日、早朝にその部屋から嶺江だけが引きずり出さ …

【風南の幸せ】

風南のエピローグ編 「奥方様、旦那様がお戻りになられました」  忠実なるマサラの執事ムルナの言葉に、風南は「はい」と小さく頷いて返した。  その身を纏う長いドレープのある薄い白の衣は、ゆったりと覆ってはいるけれど、その薄 …

【永遠の契約】

 昨日までの嵐が嘘のように澄み切った青空が広がり、風が緑の清涼な香りを心地よく運ぶ。  ラカンでは、祝いの儀式が雲一つ無い晴天であれば、それは神に祝福された証だと言われていた。   一度決めた祝いの日程は、よほどのことが …

【居場所】

 この国に風南が捕らわれて三年の月日が経っていた。  風光明媚な庭を持つ城の、ごく僅かの範囲しか知らない風南だが、ラカンの季節も美しいと感じる余裕ができていた。  最初の時ほど客が来ることもなく、その分接待役としての責務 …

【風南の仕事 乳売り娘】

「少し、お金を儲けることの大変さを学ぶべきだね、カザナは」  高価な食材や食器を無駄にしてしまった風南を見下ろして、マサラが冷たく言い放った。  大切な客に出すために準備していた物だけど、それまでさんざん犯されて足腰に力 …

【風南の仕事 接待編】

 カザナが性奴となってから、一年が経った。  その間カザナを犯したペニスの数は、一年の日数より多い。産み落とした卵や絞り出した乳を味わった人間も、数限りない。  相変わらず膣だけはマサラのものだが、その他の部分は誰もが利 …