【強い願望】後編

 目覚めれば犯されて、快楽の中で意識を失い、目を覚ませば違う異形のモノに犯された。  時には、数体続けて、あるいは同時に。  レネの身体はいつもゼリー状のモノで固定されていて、逃げることなどできない。それどころか、それは …

【強い願望】前編

 死のう。  レネがそう思ったのが、二日前。  同性であるが故に公表できないまでも、将来を誓い合った恋人のカラを、目の前で起きた事故で失った。  可愛いカラ、キスですら恥じらい、けれど、レネを受け入れてしまえば淫らに身を …

獲物 

 家で惰眠を貪ってたら、ケータイの着信音に叩き起こされた。  ぶつぶつ言いながら出ると、ダチのレイドからで、なんか、来いって言うから、俺たちの溜まり場である町外れの端っこにある廃病院に来てみたわけなんだけど。 「ひいっ、 …

【現に夢見る君】  (3)

【現に夢見る君】  (3)  何もない……。  入った途端の第一印象はそれ。  6畳二間……アーンド台所ってとこ?  だけど、妙に冷え冷えとした感じがあるのは、ただ室温が低いせいだけではない。  閑散とした……というのが …

【現に夢見る君】  (2)

【現に夢見る君】  (2)  アップルパイ……アップルパイ……。  その単語がぐるぐると頭の中を駆け回る。  実のところ、アップルパイは守備範囲外。どの店がおいしいかなんて情報は頭の中にどこにもない。  いや、ケーキって …

【現に夢見る君】 (1)

【現に夢見る君】 (1)  酔っぱらってダウンして……記憶が飛んだのは久しぶりだった。  ジャパングローバル社 製造1チーム 里山櫂(さとやまかい)がオレの名だよな……ってぼんやりと考える。  昨日は飲みに行って、なんだ …

某社の仕事のできる男達の華麗なる日々 【ある日の休憩時間】

某社の仕事のできる男達の華麗なる日々 【ある日の休憩時間】 「男同士っていいのかな……」  開発部の橋本の発言に、その場にいた残り二人はピキッと音がするほどに固まった。  言った本人は、コーヒーが入った紙コップを片手に頬 …

【披露宴 一年後】(3)

「ぎゃあぁぁぁぁ————っ!!」  張り裂けそうな痛みに、室内に響き渡る悲鳴が喉から迸った。  すでに細身とは言え玩具の入っているマンコに、夫の人より大きなチンポが入ってきた、と理解できたけれど。  背中を押さえつけられ …

【披露宴 一年後】(2)

「お帰り」 「た、だいま……り……ました……旦那、さま……」  迎え入れる来生の腕を見た途端、全身の力が抜けた。  五階までの階段の間、何度休んだかもう覚えていない。視界が濁っているのは気のせいでは無くて、夫の姿もどこぼ …

【披露宴 一年後】(1)

『ビールが無いから買ってこい』  夫に言われて出てきたのは、まだ昼より早い時間。  彼はいつも昼過ぎから出勤して、夜中に帰ってくることが多いから、自然に妻を務める自分の一日もそれに倣って朝は遅く、寝るのも遅くなる。  い …

【披露宴】(4)

 あれからもう一度お色直しだと外に出されて、スカートの重なっていたレースを取り払われて、再び戻って、今度はダンスのお披露目だ。  前より剥き出しになったアナルに入っている張り型はバイブ機能も持っていて、さっきから新郎の手 …