デートの楽しみ 後編

デートの楽しみ 後編です。前編でいろいろあった亮太が春樹に問い詰められます。 「それで、あのとき、どこでどうしてたっていうのかな?」  にこりと笑っている笑顔はいつもと変わらないが、春樹が怒っているのが判る。だから、たま …

デートの楽しみ 前編

シリーズ「歪んだ絆」の春樹と亮太のデートのお話。 他者による陵辱(挿入無し)シーン有り。服従とお仕置き、言葉責め。春樹への亮太の依存度マックス。 (観梅より前(若干変更ありですが、観梅の中にある過去の喧嘩シーンの一部はこ …

贈られた言葉 後編

「亮太、どうした?」  窓の上部両側から延びた金属の棒と結わえた背後の腕の拘束だけで立たされたまま、窓に身体を預けて、ぐったりとしている亮太を抱き起こす。 「ん、う……」  小さな呻き声だけが零れるが、それでも亮太の意識 …

贈られた言葉 前編

※別荘、拘束、精神調教、薬、命令、犬扱い、高藤家の支配※     この別荘で、亮太が一番好きな場所は一回の大広間にある暖炉前だった。  壁にある煉瓦造りの大きな暖炉の中で薪が鮮やかな朱を瞬かせ、踊るように火の粉が薪の周辺 …

【熱いプレゼント 前編】

「ねぇ亮太、これ、俺からのクリスマスプレゼント。素敵な物がいっぱいあったから、全部買っちゃってさ。でも、絶対どれもこれも亮太に似合うと思って。ねぇ、着てくれるよね?」  にこりと、満面の笑顔を浮かべて話しかけてくる高藤春 …

【観梅の宴】

 高藤の家は恐ろしい場所だ。  亮太は、あの広大な屋敷が視界に入るだけで、あそこで行われている行為を思い出し、恐怖に震えが止まらなくなる。  あそこには、亮太の父と兄がいて、二人が嫌いなわけではないけれど。 「行ったら二 …

【熱いプレゼント 後編】

「コートを脱がないと。いくら気に入っているっていったって、さすがに店の中でコートを着ている人なんて誰もいないよ」  その言葉に、亮太の手がおずおずと動く。  亮太達がやってきたのは通い慣れた玩具の店ではあったけれど、店内 …

【捨てないで 後編】

  広いバスルームで、四つん這いになって春樹に口で奉仕する。  さっきまで亮太は春樹の手のひらで泡だらけにされていた。  ようやくキレイになった──と春樹が流してくれるまでずっと、全身を愛撫され続けていたのだ。  薬の効 …

【捨てないで 前編】

 真木亮太(まき りょうた)が高藤春樹(たかとうはるき)に出会ったのは、実兄の婚約者との顔合わせの時だ。  彼女が連れてきた家族の一人が、同い年の春樹だった。  その時は、明るい人当たりの良いヤツ、と思っただけだったけれ …

【春樹と亮太 後編】

「可愛い子。ちゃんと迎えに出られたんだね」  亮太はエレベータホールまで迎えに来ていた。  最上階まで上がったエレベーターを出て、左に一部屋しかないフロア。  そのエレベーターの扉がひらいてすぐに亮太の姿を見つけた春樹は …

【春樹と亮太 前編】

  高藤家の三男 春樹(たかとうはるき)は、高三の初冬から一緒に暮らしていた真木亮太(まきりょうた)と共に実家を出て、都内の10階建て単身者用マンションの最上階に居を構えた。  地階には駐車場。   1階はコンビニとエン …

【地獄への穴 (3)】

スカトロ描写有り   浣腸による疲労を訴える純一を、啓治は休ませはしなかった。  それどころか、自らのペニスにのみ潤滑剤を注いだ直後、一気に純一のアナルを貫いたのだ。 「ひっ、いあ──っ、ぁぁっ」  激しい痛みが脳髄にま …

【地獄への穴 (2)】

スカトロ描写あり   身体が熱い。  サウナの中にでもいるような、ねっとりとした熱気が肌にまとわりつく。  これは夢の中だから、目覚めれば良いのだ、と判っているのだけど。  意識は薄闇の中から抜け出そうとしない。  身体 …

【地獄への穴 (1)】

 白いタキシードを着込んだ純一に、純白のウエディングドレスに身を包んだ新婦 優花が寄り添っている。  美しい妻はそれでいて清楚で、新しい伴侶を得た純一をとても幸せにしてくれる人だ。  家族だけの結婚式を教会で上げ、その足 …

【Vol.01 -夜- 後編】

スカトロ描写有り   本宅の大広間に、長女の優花以外の家族が全員揃っていた。  優花は結婚後アメリカに住んでいて、滅多なことでは帰ってこない。繰り返される見合い攻勢に嫌気がさしていた優花は、もともと結婚願望などなく自立し …

【Vol.01 -夜- 前編】

  誰のものかも判らない体液で、高藤純一の全身はどろどろになっていた。  意識があるのかどうかも怪しげな虚ろな瞳。  一欠片も布と呼べるモノを纏っていない身体が、ふらりふらりと泳ぐ。  股間を通って腰にきつく巻かれた鎖が …

【Vol.01 -昼-】

  小型のバスが、山頂付近の展望台駐車場に停まっていた。  平日には誰も訪れなどしない場所だ。まして、山奥とあって人もいない。  さらにつぶれたまま放置されたレストランを封鎖する立て板が邪魔になって、駐車場の奥にあるバス …

【Vol.01 -朝-】

  朝の駅のもっとも人が多くなる時間帯。  時間的余裕が有れば絶対に避けたいその時間帯の電車に、高藤純一は乗っていた。  電車の中はすし詰め状態で、よれたネクタイを直すことはもちろんのこと、一度上げた腕を下ろすことすら叶 …