トリップものネタ
「うまいか?」 悪戯に耳をなぶる指。ただ指の腹で柔らかく擦られているだけなのに、ぞわぞわとした疼きが皮膚の下を這う。 覚えず込みあげた唾液が、口の端から溢れ、流れ落ちる。冷たいコンクリートの上にシミを作ったそれに、食い …
「うまいか?」 悪戯に耳をなぶる指。ただ指の腹で柔らかく擦られているだけなのに、ぞわぞわとした疼きが皮膚の下を這う。 覚えず込みあげた唾液が、口の端から溢れ、流れ落ちる。冷たいコンクリートの上にシミを作ったそれに、食い …
こんばんは、更新の間があいてしまって申し訳ありません。 たくさんのコメントをいただいてて、お返事もしたいのですが、なかなかパソコンに集中できないのが現状です。 忙しいのと、突発で発生したごたごたが重なりまして(^_^;) …
【秘書の日常 ー専属秘書の実情編ー】 某グループ某会長の専属秘書は、自分でも知らないある秘密があった。 その力が専属秘書の能力を底上げしているとは本人も気が付かない。 このお話は会長の要望に応える専属秘書の仕事風景 …
某グループ某会長は四六時中大変忙しい。 そんな彼をフォローするために、24時間対応の専属秘書がいる。 当然、会長が息抜きしたいと願ったとき、その要望にも応えるのが秘書の仕事です。 今回は、会長の急な休みの要求に秘 …
葉崎は澄んだ青空をぼんやりと見上げていた。 少し早めに来たこの場所は、ひんやりとした秋の空気をさらに冷やす噴水の細かな飛沫が飛んでくる。照りつける陽の光はまだ鋭く肌を焼くというのに、風が吹けば涼しさを通り越して寒いと …
「葉崎くん、電話っ!」 同僚の佐野が事務所から叫んでいるのに気付いた葉崎勇一は、動かしていたフォークリフトを止めた。 「はぁっ?」 「電話よっ!」 そろそろ出荷のためにトラックが入ってくる時間。 いつにもまして出荷 …
書庫、といっても螺館のではなく、私が持っていたもう一つのサイトのものになります。 小説用のスクリプトを設置して、少しずつコピペで移行しておりますが、内容は螺館とは逆の、愛有り、甘甘の話ですので、螺館の話が好きな方には物足 …
すでに旧URLのブログでお知らせしておりますが、念のため、こちらでも。 サーバー移転に伴い、ブログのURLが変更になります。 サイト自体のURLは変更せずに設置できましたが、ブログの方は2週間のタイムラグが生じるというこ …
鳥の声と車の音。 それと規則的なカチカチという音。 どこかで聞いたことのある音だと、葉崎はぼんやりと思った。 朝……なのかな? 寝ぼけ眼の目をこする。 今日は何曜日? どこかはっきりとしない頭から記憶を取り …
サーバー移転をもくろんでおりまして、WEBページはメンテ中です。 ドメインが取得できしだい今までのままのURLで、接続できるようになるはずですので、しばらくお待ちください。
あ、あ、あ〜じれったいっ!! 加古川は年甲斐もなく思いっきり叫びたかった。 これが車の中だったら、二人に怒鳴りつけていたかも知れない。 だが、ここは病院の待合室。 規模は小さいとは言え、2階には病室もある個人病 …
躰中から来る痛みとぼそぼそと伝わってくる話し声に葉崎は意識を取り戻した。 不規則な振動が躰に伝わる度に、あちこちが痛む。狭苦しいソファのような所に寝かされている感触に、葉崎は瞼を開いた。 薄暗い狭い室内……。 そ …
欲望を吐き出した宮城の躰から力が抜け、ふと我に返る。 自分は何をしていた? その問いに答えるかのように、眼下に力無く横たわっている葉崎。 その葉崎の腰から下肢、そしてシーツへと広がる赤い染み。頬に伝う涙の痕。 …
なぜこの場所を選んでしまったのか……。 雅の入口で、葉崎はぼうっと佇んでいた。 中を窺うと、まだ宮城は来ていない。 場所を聞かれたとき、葉崎はただこの場所しか思いつかなかった。 あの加古川が、どういうふうに宮城 …
あの時、どうやって帰ったのか……なんて記憶はとっくの昔に消えていた。 忘れようとした事。 記憶から消し去りたいと願ったこと。 そのどれもが一つも消せないことに、何度愕然としたことか。 あれから1ヶ月が経とうとし …
部下の宮城の様子が変だと気づいてからもう2週間になる。 加古川は、目前の机に座っている宮城をずっと観察していた。 宮城が加古川の秘書になってから1年が経っていた。前任が急に辞めることになって、急遽若手の中からピック …
どうしたらいい……。 葉崎は、目覚めた途端、ひどい後悔に襲われていた。 理性が昨夜の行為が異常だと訴えている。 忘れたいほどの昨夜の痴態を、脳は不思議と覚えている。 躰から流れる残滓もひりひりと焼け付くような痛 …
「葉崎さん、大丈夫?」 宮城は目前で突っ伏していた葉崎を揺すった。 だが、ダウンしてしまった葉崎はちょっとやそっとでは目覚めそうになかった。 「3杯で駄目になるとはねえ……」 どうしよう。 ため息をつく。 店に …
再度彼から電話があったのは、金曜日の夕方、出荷のピークの時間だった。 友人から借りれた金と平日であまり金を使用しないからそんなに困っていなかったが、それでも連絡が来たことにほっとする。 「す、すみません。お待たせいた …