【甘受と諦観】(1)

【テル Side】  電車を降り、最寄り駅から自宅に向かう。  俺——桑崎輝彦にとって、昨年までは『自宅』とは安らげる場所であって、今早足で行き交う大半の人たちと同様に、自分もより早く帰られるようにと足早に家に向かってい …

【夜桜見物】(3)

 勝手に達った罰として、シイコの身体に鞭を打つ。  襲う鞭から逃れようとするけれど、それが本気で無いのはモロバレだ。 「綺麗だぜ、シイコ」  月光を浴びた白い肌に、幾筋もの赤い筋。  振り上げた鞭が当たって舞い散る桜の花 …

【夜桜見物】(2)

 店を早じまいにして、車で二時間。  楽しみは後に取っておこうと、車の中では遊ぶのは我慢して。可愛い奴隷が擦り寄ってくるのにいい加減我慢も限界の頃にようやく着いた。  長い道中の間、テルはあきらめ顔で、何も聞いていないだ …

【夜桜見物】(1)

 シイコがいきなり花見に行きたいと言いだした。  しかも、「夜桜」が良いと。 「なんでまた急に?」 「だってぇ、月明かりの中でスルのって、すっげぇ綺麗で興奮しそうなんだ。それに桜ってエロくね?」  膝の上に座らせていたシ …

シィコの専用品

 俯せになった俺の上で、いつも声を荒げる事などない陽介先輩が、息を乱し、獣のように唸っていた。  大学に行きだした俺、桑崎伸吾がたまたま見かけた木島陽介先輩は、ダサくて愛想がなくて、根暗なオタクっぽくて、最初は興味なんか …

須崎コレクション5

 1時間かっきりの昼休み。  須崎の要求である、挿入して使い切ることのできる、たった一度の機会。  こっそりとトイレにこもって、つるりとしたローターをアナルに押し込んだ。  スイッチはダイヤル式で、回し始めたときだけ指先 …

お昼休み

渡されたピンクローターの電池。 「1時間ほどしか保たないよ」  と笑う須崎が続けて言う。 「明日、ここにくるまでに使い切っておいでね」  どこで、なんて言われて無くても判ってしまう。

須崎コレクション4

「……っ」   エレベーターのドアが閉まって、動き出したときのわずかな重力の刺激に、喉の奥が鳴る。  少し早い時間のせいか、幸いにも人がいなかったけれど。 「う……く……ふぅ」  もうここに来るまでの間、乳首から伝わる刺 …

ニップルピアス

 仕事が忙しくて、須崎の呼び出しに応じられたのは、1週間近く経った日曜日の夜だった。  その割には機嫌の良い須崎が差し出したそれを受け取って、首を傾げる。  きらりと輝く磨きのかかったステンレスの花びらを持つ花は、可憐で …

第五弾

原寸大  今度はまともそうな淫具だな、と考えて、そんな事を考えた自分に愕然とする。  アナルビースが普通だなんて、そんなことは普通の男なら考えないだろう。 「なかなか良いできだろう?」

須崎コレクション2

原寸大 「さすがに、第二弾ともなると少しは洗練されましたね」   思わず呟いたのは、第一弾があまりにも、の、形状だったからだ。  ただ、テルはやっぱり蒼白になっていた。

Suzaki ディルドCollection

原寸大 須崎がにこやかに並べたディルドに、テルの顔は蒼白です。 もっとも、隣で見ていた三坂でも、それは無いだろうとは思うのですが、口には出しません。 そのお膝に尻丸出しで座っているシイコは、アンアン喘ぎながらも、楽しそう …

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3D絵 目覚め

 快楽の時が終わらない。  週に一度、男に犯される運命はもうどうしようもない、と、諦めてしまっていたけれど、この体に執着するもう一人の主人が現れてからは、陵辱されるのは毎日だ。 ギリギリと乳首を締め付けるネジ式のクリップ …

須崎コレクション1

 須崎さんは最近地下の店でなにやら一生懸命作っている。   どうせろくでもないモノだと思ったけれど、面白そうなので様子をみていたら、とんでもないモノができあがっていた。 つうか、その巨大さも、ゴツゴツ感も、形状もないだろ …

【姫初め】

 ゆく年くる年の番組を見ながら、シイコの全身を舐めしゃぶって、焦らしに焦らした挙げ句に年の変わる零時の時報とともに突っ込んで。  勢い良く前立腺を突き上げてやったら、時報の余韻が鳴り止む前に、見事なトコロテン噴射を見せて …

【目覚め】(4)

 明るい部屋で、スーツを半ば脱がされたテルがシイコに押さえつけられていた。紺のシーツは三坂が準備した物で、彼が言っていたとおり、テルの白い肌が良く映えた。 『伸吾っ、いい加減にしろっ!!』 『ダメだよ、テル。俺の言うこと …

【目覚め】(3)

 シイコはできの良い奴隷だ。  淫乱で三坂には絶対服従で。性欲に煽られていなければ、性根の真面目な部分も残っていて、熱心に薬局の仕事も地下の仕事も手伝ってくれる。 「テンチョ、さっき電話がありました?、メモ、そこです」 …