蟻地獄の甘い餌9

【四】   「んで、本部は何て言ってきたんだ?」  捕虜が調教中、もとい拷問……ではなく、取調中に死んだ騒動の後、全てが片付いて報告し終えたのが、あれから一週間後。それから一週間経ってようやく本部から何かの書類が届いたと …

蟻地獄の甘い餌8

   振るう鞭に、悲鳴が被さる。 「いやっ、ぁ、バージル、さまあっ、おねが、ぃっ」  許して欲しいなら名前を呼べと言ったら、自発的に敬称を付けられて、その狡猾さに笑みがこぼれる。  金持ちの甘ちゃん息子と思っていたけれど …

蟻地獄の甘い餌7

【三】  狭くて真っ暗闇の部屋にいた。  暗いのに、すごく狭いということは判る。ちなみにどれぐらい狭いかと言うと、手を伸ばすこともできないほどに狭いのだ。  こんな狭い部屋にいる理由も判らず、とっとと出たいと足掻くのだが …

蟻地獄の甘い餌6

「すげぇな、この淫乱野郎が。深く抉れば抉るだけ締め付けてくるし」  邪魔だと足の枷も外してしまい、両手で膝裏を抱えて大股を広げさせ、鏡に向けて俺の上に座らせた。  四十八手でいう乱れ牡丹っていう体位だ。  結構きつい姿勢 …

蟻地獄の甘い餌5

【二】  翌朝、と言っても、昨日あの扉を出てからまだ四時間ほどしか経っていない。  それでも時間は過ぎていき、まばゆい朝焼けが窓の外から差し込んできて起こされてしまった。  と言っても、シャワーを浴びて軽く食事を取れば、 …

蟻地獄の甘い餌4

 抜かずの三発なんて、久しぶりだった。  いや、ベッドの上ならそれもいつものことだが、吊した相手に盛った上の三発なんて初めてだった。  もとより、こんな吊り方をした相手など、毛むくじゃらの軍人や腹の出た中年親父などという …

蟻地獄の甘い餌3

 いつもなら、これでもしばらく遊ぶのだけど、何しろやることはたっぷりある。  本格的に遊ぶのはまた今度ということで、5分も経ったら排泄を促してやったのだけど。 「どうした、出ねえのか」  突き出した尻の先に容器を置いてや …

蟻地獄の甘い餌2

 左手は利き腕の右手よりは若干力が劣る。と言っても、打たれるほうにとってみれば、たいした差ではないと思うだろう。 「がっ!!」  打たれた身体がしなり、仰け反った頭で髪が宙を舞う。  狙い違わず叩き込んだ左の肩から腰にか …

蟻地獄の甘い餌 1

敵国の捕虜を捕まえた某基地の隊長は、その捕虜に対してある思い入れがあった。 そのために、その捕虜を徹底的に痛めつけることにした。 捕虜、鞭打ち拷問、ピアス、浣腸、輪姦、淫乱化 【ご注意】 このお話は拷問めいた鞭打ちシーン …

【Animal House 鳥編】 後編

 金さえあればなんでもできるこの館で、嗜虐性の強い客はアニマルたちがもっとも恐れる類いの輩だ。  けれどアニマルには客は選べない。  アニマルごとの許可項目とそれを行うための価格は全てカタログに提示されていて、その価格を …