須崎コレクション1

 須崎さんは最近地下の店でなにやら一生懸命作っている。   どうせろくでもないモノだと思ったけれど、面白そうなので様子をみていたら、とんでもないモノができあがっていた。 つうか、その巨大さも、ゴツゴツ感も、形状もないだろ …

【姫初め】

 ゆく年くる年の番組を見ながら、シイコの全身を舐めしゃぶって、焦らしに焦らした挙げ句に年の変わる零時の時報とともに突っ込んで。  勢い良く前立腺を突き上げてやったら、時報の余韻が鳴り止む前に、見事なトコロテン噴射を見せて …

【目覚め】(4)

 明るい部屋で、スーツを半ば脱がされたテルがシイコに押さえつけられていた。紺のシーツは三坂が準備した物で、彼が言っていたとおり、テルの白い肌が良く映えた。 『伸吾っ、いい加減にしろっ!!』 『ダメだよ、テル。俺の言うこと …

【目覚め】(3)

 シイコはできの良い奴隷だ。  淫乱で三坂には絶対服従で。性欲に煽られていなければ、性根の真面目な部分も残っていて、熱心に薬局の仕事も地下の仕事も手伝ってくれる。 「テンチョ、さっき電話がありました?、メモ、そこです」 …

【目覚め】(2)

 父親を落とすのは簡単だった。  息せき切って店にやってきた父親に、「まずは落ち着いて」とアイスコーヒーを出せば、ひどく恐縮しながらもそれでもごくごくと飲み干した。  よほど喉が渇いていたのだろう。暑い夏の太陽の下を走っ …

【目覚め】(1)

「子羊が迷い込んできました」  脂ぎった顔に満面の笑みを浮かべ、爛々と目を輝かせながらそう言ったのは須崎(すざき)の相棒で、須崎ドラッグストアで薬剤師をやっている三坂だ。電話を介していたが、その声音だけでそんな表情が容易 …