【宴の夜】後編

「あっ、あ゛っっ……ぁぁ」  下腹の奥底で、灼熱の炎が産まれ、暴れ回っていた。全身の皮膚は総毛立っているけれど、寒いわけではない。それどころか、熱くて熱くて堪らない。  荒い吐息と悲鳴に喉は渇ききり、なのに、涎がだらだら …

【宴の夜】前編

 押し倒された時、ただの悪ふざけだと思った。  力強い指が痛いほどに手首を鷲づかみにして、テーブルに押しつけられてもなお、やりすぎだろう、と思っただけだった。  かちゃ、と、金属がかみ合う音がして、じゃらじゃらと細いけれ …