【嶺江の教育 3年目 全ての始まり(2)】

【嶺江の教育 3年目 全ての始まり(2)】

 案内されたのは、王の寝室だった。
 初めて入る自分の寝室は、今までいた館の部屋よりかなり大きい。部屋数も多く、ベッドも奥の部屋にあるのか、入ってすぐには見あたらなかった。
「こちらの扉は湯殿、あちらが洗面所……」
 リオージュの説明によれば、奥の部屋からは王専用の中庭に出ることができるという。
「そうか」
 贅沢は罪悪のように言われているラカンにしては、寝室にしては十分すぎる広さを確保しているらしい。
「そしてこちらが主寝室です」
 中庭にも出ることができる部屋──と言われた部屋の扉が開けられる。と──。
「え……」
 広々とした部屋のベッドの傍らに、ガジェがいた。けれど、他にも四人。
 先ほど戴冠式の後に紹介された右大臣、それに両大臣を補佐する主席大臣と二人の大臣。
 それに加えて、ベッドの上にも人の姿があった。
「レイエ様、シュリン様がお待ちです」
 ガジェの言葉に、レイエは硬直したまま、喉から空気が漏れるような音を立てた。
 見開かれた視界に映るのは、緩やかに波打った銀髪を腰まで垂らした生粋のリジンの貴族の娘だ。婚姻の儀式の場で初めて会って、まだほとんど言葉を交わしていないけれど。
 つい先ほどの謁見の儀まで、レイエの隣にいたはずの、確かに目の前にいるのは彼女で。
「……シュリン……」
 引きつった舌がかろうじてその名を呼ぶ。喉がからからに乾いてしまって、ただそれだけでもう言葉が出ない。
 ただ、唇が戦慄きながら、声なき言葉を紡ぐ。
「待ちくたびれて、先に始められたようですよ」
 嘲笑を孕んだ声音が、鼓膜を震わせるけれど、その意味がわからない。
 白い寝具の上に、銀色が輪郭を作る人の形をしたもの。
「あっ、あはぁぁっ」
 涼やかな声音は、その人型が発した言葉だろうか。ただの啼き声でしかないそれは、唇の形をした中で真っ赤な肉が震える度に響いていくる。
 柔らかな二つの膨らみに、無骨な指が食い込みぐにゃぐにゃと蠢いていた。先端の突起は、熟しすぎた桜桃よりも色が濃い。それが指先でぐにぐにと潰される度に、白い人形がぶるぶると震えていた。
 さらにその下で大きく割り開かれた狭間で、そこだけが肉の色を晒している。
 さっきから聞こえるイヤらしい水音は、その奥からしているのだ。
「あ、はぁぁぁっ!」
 太い腕が、人形を仰向けに倒す。途端に露わになったふくよかな尻の肉の狭間は淫らに口を開けていて、太い肉棒を奥深くまで銜えている。
 ぐちゅっ、ぐちゅっと泡立ち溢れた液は、もう白い。
 そこに突き刺さっているものが何かなんて、その液が白い原因は何かなんて──それよりも人形のような彼女が何をされているかなんて、レイエの頭ははっきりと理解していた。
「さあ、レイエ様もこちらへ」
 ガジェが誘う手に、ぎくりと背筋が悪寒に震える。
 イヤだと、声もなく首を横に振るけれど、その肩を押す者がいた。
「早くしないと、シュリン様がお疲れになりますよ。先ほどから達きたがってるのを我慢していただいてるのですから」
 耳共で囁かれるリオージュの言葉の意味が理解できない。
「お手伝いしましょう。ずいぶんと緊張されているようですので」
 僅かな軋み音すらしない扉から、台車を押してラオールが入ってきて、すぐにレイエの下衣を緩めていく。慣れた手つきで瞬く間に全てを取り払う二人に、レイエの体は硬直したように動かなかった。
 嫌だ──とは思うのに、彼らにされてきた躾のせいで、逆らえないのだ。
 ガジェがレイエを見ている。ラオールが囁く。リオージュが促す。
 それらに逆らうことを、レイエは一度も許されていなかった。
「さあ、レイエ様」
 手を引かれ、全裸のまま大臣達の前を通ってベッドに導かれる。
 視界いっぱいに彼女の姿が入ってくる。匂い立つ淫臭が沸き立つ場所から目を逸らしても、声が、音が、そして蠢く肌が見えてしまう。
 彼女の透き通るような白い肌はうっすらと汗ばみ、紅潮していた。垣間見えたレイエのより濃い空色の瞳は、快楽に潤んで妖しく煌めいていて、塞がれた口元から堪えきれない嬌声が零れていた。
「シュリン様は尻にいろいろな物を銜えるのが好みでして。特に陰茎を銜えた時が、一番良い声を上げます」
 背後からシュリンを貫いているダマラ・クレセン侯爵は、カルキス王の叔父の一人で、ラカンの代表としてリジンに滞在することが決まっていた。そして、シュリンの義父だ。
 その彼の太い指がチュポッと水音を立てて引き抜かれた、とたんに。
「あ、んああぁ──ぁ、あぁ」
 甲高い嬌声が、彼女の喉から迸る。
 膝裏を抱えられ、大きく足を割り広げられれば、しとどに濡れた女性器がぱくりと広がった。そのさらに奥に突き刺さっている太い肉棒が壁のぎりぎりまで引き出されている。
 ぶちゅっと泡立つ音がした。途端に、レイエの脊髄に快感が電流のように走り抜ける。
 赤黒い亀頭のエラが微かに覗き、肉壁がうねるように絡みついていた。
 僅かな上下運動に、泡立つ粘液が陰茎を伝う。
「ああ……」
 可憐な王妃の吐息が、淫らに震えながら響く。
 同時に、レイエの喉からもやたらに熱い吐息が零れた。
 あの粘液にまみれてぬめぬめとした肉棒。自分の物と比較しても太く歪なそれと同じの形状の淫具に弄ばれた時を思い出していた。あれで奥まで一気に貫かれたときの快感を、体が思い出していた。
 肌がぞわぞわと総毛立ち、誰も触れていないのに、皮膚の上を嬲られているようだ。
 目の前で、肉の隙間から、泡立った白濁液がたらりとシュリンの尻を伝ってシーツに滴り落ちた。それを目で追い、喉が鳴る。
「ほら、何をして欲しい?」
 シュリンの銀色の髪に隠れていた耳朶が、背後の男の唇に引き出された。
 汗だけでない濡れた耳朶に、肉厚の舌がべろりと這い、耳孔の中まで入る。溢れる唾液が、シュリンの口の端を流れ落ちた。代わりに注がれる別の男の唾液を、口を開けて受け入れながら、彼女は淫猥に喘ぎながら、腰をくねらせた。
「あ、んあ──っ、もっと、もっと挿れてぇ、おっぱいも、ね、触って、ねぇ──」
 快感に蕩けた声音が、男達を誘う。その姿のどこにも、婚姻の儀式で見せて可憐な姿は無かった。
「ほら、レイエ様、王妃のおねだりを叶えてあげてください。もう欲しくて欲しくて、何度でも私のモノから搾り取ろうとするのですよ。こちらでは懐妊などしないというのに」
「そうですよ、レイエ様」
「ほらほら、早く挿入してあげてください、女性を待たせるのは失礼ですよ」
「いや……」
 小さく呟いた言葉は、それでも確かに部屋の男達には聞こえたはずだ。けれど、彼らは何一つ聞こえなかったように、振る舞う。動けないレイエの体をガジェが難なく抱え上げた。
「さあ、どうぞ」
 拒絶することなくベッドの上に上げられて、シュリンと対面するように座らせられて。
 その後ろにガジェがぴたりとついて、手足を導いていく。
「おお、王のペニスも待ち切れないとばかりに涎を垂らしておられる」
 シュリンを抱えているせいで、真正面からレイエを見つめる右大臣が、ガジェを見上げてニヤリと笑みを浮かべた。
「さあ、大事な子種が零れぬうちに、たっぷりと王妃の中に注いでくださいませ。あなたのその我慢の効かないペニスを、この熱く潤んだ女陰におさめてくださいませ。……あなたに純血の子を為させるのは我らが王が交わした大切な約束。違えるわけにはいきませんゆえに」
「あ……こ、んな……こんなこと……」
 いや、いやだ、と首を振っても誰も止めてはくれない。
 夫婦になれば、子を成すために性行為をすることは判っていた。
 けれど、それがこんなふうに強制的にされるものでないはずだ。まして、彼女は別の男の陰茎を尻に銜えている。
「いや……」
 堪らずに何度も首を振る。逆らえぬ立場であっても、それでも承諾などできることではなかった。
 それなのに。
「レイエ様はたいそう緊張されているようですね。ではお手伝いしましょう」
 冷酷な声音が、背後から聞こえてきて。力強い腕が背後からレイエの体を支え、リオージュが左足を、ラオールが右足を抱えて割り開く。
 剥き出しの股間で、萎えたペニスがぶらりと垂れた。それに構わず、ガジェがそのままシュリンの肉壺の入り口にペニスを突き刺そうとするけれど、柔らかなそれは、固い処女地を突き破ることはできそうになった。
「おやおや」
「しょうがありませんね。勃起しなくてはどうしようもありませんし」
「何。シュリン様のようにレイエ様も慣れたことをされれば、緊張が解れるのではありませんか?」
「それはそうですね」
 頭の上で交わされる会話が遠く響く。
 先に当たるぬらぬらとした柔らかな粘膜が気持ち悪い。
 あんなところ入るはずがない。勃起なんかするはずもない。
 性的に過敏なほどの調教を受けているはずのレイエですら、現状が与える衝撃に堪えられなかった。その体は支えられながらも力無く嗚咽を繰り返し、だらりと弛緩している。
 けれど。
「ひっ」
 何かが尻穴に触れた。
 それは、ぬるりと湿っていて、しかも太い。
「中から刺激されるのが大好きなレイエ様に、今日一日頑張った褒美を差し上げましょう」
 すぐ耳元で、熱い吐息と共に囁かれる言葉。それを理解するより先に、尻に触れたそれがぐいっと押し込まれていく。
「あ、ぁぁ」
 ずぷり、と何かが入ってきた。
 太くて、丸くて、適度に柔らかくて。
 いつもの固い玩具とは似ても似つかぬ感触だけれど、指とも違う。指よりももっと太くて、レイエの穴をぎちぎちに押し広げている。
「あ──っ、あっ」
 ぐいっと押し込まれる度に、悲鳴が零れる。けれど、それは痛いせいではなくて、開かれる衝撃に押し出された空気が出す声だ。
 二人の副官が足を押し上げて、腰が落とされる。
「ひぐぅぅっ!」
 もっと太い玩具が入ったこともある。なのに、この生暖かく、表面だけが柔らかく固い芯が感じられる、こんな感触は知らない。
 止めたいのに、表面がずるりと入っていく。遅れて固い芯がずりずりと入っていく。
「い、ひあぁ──、何っ、何──ぃ」
「あなたの大好きなモノですよ。これが欲しくて堪らなかったんですよね」
「レイエ様は、いつもいつも偽物では満足できないと、泣いておられましたからね。今日は、特別なご褒美が頂けて良かったですね」
 尻タブに、柔らかな感触が触れる。むず痒いような毛が肌を嬲った後に、生暖かな人の肌。
「や……あっ……」
「シュリン様と同じ、良かったですね」
「お、なじ……」
 ぼやけた視界が動いたのは、頭が動いたからだろうか。
 大きく股間を広げた尻の狭間で男のペニスを銜えた新しい妃。そんな彼女と同じ……。
「あ、……あっ……」
「ガジェ様の立派なモノをその身に頂いたレイエ様は、数多の女性達の恨みを買ったようなものですね」
 くすくすと嗤うのは、リオージュだろうか。
 それよりも、下腹部の奥深くで沸き立つ快感に、全身の肌がざわめいて仕方がない。ただ入っているだけなのに、奥深くから何度も弾けるような衝撃が走って、レイエは大きく開いた口から舌を垂らし、はあはあと息を荒らしていた。
 何が挿れられているのか、判る。
 どくんと心臓が弾み、全身が紅潮した。
 焦点の合わない瞳が、自分の下腹部へと向けられる。
「一気に勃起しましたね。やはりレイエ様はたいそう淫乱で……。ガジェ様だけでは足りないのではありませんか? 欲しくなったら、誰でもお申し付けください。我ら一同、いつでもレイエ様を満足させて差し上げますから」
 熱の籠もった声音は、ラオールだ。
 そして。
「さあ、たっぷりと子種を注いで、子を成しなさい」
 耳元で囁かれた、レイエを支配する男の声。途端に、全身がぶるりと震え、熱が全身を駆け巡った。
 ぐちゅりと濡れて泡立つ感触が、先端に触れる。
 ぶちゅぶちゅと鈴口で叩くだけで音を立てるほどに粘液に濡れた肉壺。その狭い入り口に、レイエの張り詰め切ったペニスが入り込んでいく。
「い、いやっ、痛い──っ、いやぁ」
 甲高い悲鳴がすぐ近くで迸る。
 濡れているのに、ぎちぎちと軋むほどに狭い中を押し広げながら、レイエの肉が食い込んでいく感覚に、体が酔ったように力が入らない。
 熱くて狭い。締め付けられる感触に自分の肉が熱くて堪らなくて、訳も判らないままに頭を振りまくった。無意識のうちに逃げようとする体は、ガジェに押さえつけられてびくりともしない。
 銀の髪が宙を泳ぎ、散る汗が寝具に染みをつくる。
「あ──あっ、いあっ」
 喉から咆吼のような声を上げて、びくびくと体を痙攣させる。
「ひい────っ、ああっ、お尻っ、尻がぁぁぁ──っ」
 締め付けられる肉。
 けれど、それ以上にガジェに背後から激しく突き上げられる衝撃に気が狂いそうな快感に襲われた。
 排泄するためのそこ。そこが快感を感じるのは、知っていた。
 けれど、今までこんなにも感じたことは無い。胎内と外界を区別する肉の壁、そこから奥深くに通じる肉の筒、そしてその肉筒のすぐ外にある内臓、それら全てが激しい快感に打ち震える。
 太くて熱い肉棒にごりごりと擦られて、レイエはだらしなく涎を垂らして天を仰いだ。
 ガジェに与えられたそれが中を抉る度に、目が眩むほどの全身を快感が駆け巡る。
「あ、やあ、達くっ!! ──イィっ」
 乳首をきつく摘まれた刺激に身を捩った途端、快感の源を激しく突かれた。全てが白く焼けきるほどの衝撃が、レイエを襲う。
「あぁぁ──っ、あっ──、ああああ──!!」
 どくどくとレイエの全身が激しく痙攣した。
 泡立った愛液の中に薄く血が混じる女の穴に、レイエの陰茎が根元まで突き刺さり、ぶるぶると震えていた。
「おお、おめでとうございます。はじめての種づけのご成功、心よりお祝い申し上げます」
「おめでとうございます。さすがは淫乱なレイエ様。シュリン様にお入れしただけで精を吐き出しておしまいとは。きっと、王妃様も早々にご懐妊なされることでしょう」
「王妃様もお喜びのあまり感涙にむせっておられるご様子」
 快感に未だ意識が捕らわれているレイエには、彼らが何を言っているのか良く判らない。
 ただ、己を抱えている腕が体を引き寄せ、自分の陰茎がずるりと狭い肉から抜き出される刺激に、ぶるりと震えるだけだ。
「さあさあ、王妃様はこちらにてお休みくださいませ。──おおっ、大切な子種が零れているではありませんか。しっかりと締め付けてお零しにならないように」
 副大臣の一人が、慌てたようにベット上のシュリンにいざり寄り、手に持ったそれを彼女の股間に一気に突き刺した。
「ひああぁっ」
 泣きじゃくる王妃が悲鳴を上げる。
「これで、一滴も零れません」
 赤く濡れた肉の中に、黒光りする棒の頭が見えていた。
 それが何であるか、同じ物を毎日のようにアナルに銜えていたレイエは判っていた。
 大きなエラが這った亀頭を持つ太くて長い淫具。それが奥深くまで入り込んでいて、淫具の尻が僅かにしか見えていない。けれど、レイエにはどうすることもできない。否──何もすることなど考えられなくて。
 未だ尻を犯す肉棒に揺すられながら、弾ける快感に喘ぎ声を上げることしかできない。
「ひっ、あはっ、あぁ」
「美味しそうに銜えていますね。私にも味見させてください」
 シュリンが部屋から退室すると同時に、リオージュがベッドに上がってくる。赤い舌が、ぺろりと桃色に色づく乳首を舐め上げ、レイエの喉から嬌声が迸った。
「ひ、ぁっ、……あうっ」
 その傍らのラオールが両手に捧げ持ってきたのは、細い金色の棒。先に翼が付き、その翼を戒めるように細い鎖がついたそれがどこにつけられるか知っているレイエの惚けた瞳が大きく見開かれた。
「レイエ様の子種は大切な次代を産む物。どうか、次の時までしっかりとお溜めくださいませ」
 ラオールがレイエのペニスに手を添えて、愛おしむように茎を撫で上げる。途端に、乳首をきつく囓られて、レイエの体がびくりと硬直した。
 嫉妬に狂う瞳が、その白い歯に肉をきつく挟んだままレイエを見上げていた。
「い、いやっ、ああっ痛──っ、あああっ」
 けれど、それは痛みによる悲鳴というよりも嬌声としか呼べないもので。
「ずっとレイエ様の元にお仕えいたします。全てはレイエ様と共に」
「いあああっ──」
 ずずずっと入っていく棒が尿管を押し広げる。
「その飾りはレイエ様の一番のお気に入りのものをさらに太くした物ですが、とても良いようですね。私のものを締め付けて離さない」
「ええ、大切な子種を漏らさないように少し大きめにしましたが……、レイエ様にはたいそう喜んで頂いたようで。抜けないように鎖を止めておきますので、小用の際にはお申し付けくださいませ」
 ラオールが嬉しそうに微笑み、自らの下衣を緩めた。
「どうか、ご褒美をいただきたく」
 突き出された肉棒は、喘ぐレイエの口腔に遠慮呵責無く突き入れられた。
「ごほっ、ぐっ」
「なんと、喉で締め付けて飲み込もうとされるのか。そこまで喜んで頂けたとは」
 喘ぐように欲の混じった声音を上げる。
「レイエ様は、ほんとうに厭らしく、淫乱なお方ゆえ」
 リオージュが血の滲む乳首からゆっくりと下腹部へと舐めながら移動する。
「我が恋人への褒美の返礼として、私がレイエ様を愉しませて差し上げます」
 震える吐息が太い異物が刺さる敏感な鈴口を擽って。
「あ、ああ、やっ、やだ──ひっぃ」
 鋭い犬歯が陰茎に突き刺さる。
 痛みと、けれど、ざらりとした舌に敏感な亀頭の下を舐め回されて。
「あ、──っ、ひっ!! ぎいっ」
「私も褒美を」
 ガジェがレイエを持ち上げ、腰を激しく突き上げる。
「あひっ──っ、イイ──っ、ひあああっ──あぁぁ!!」
 喉も枯れよと泣き叫ぶようなレイエの、けれどどこか甘さの混じった嬌声は、お披露目が始まる時間まで続いたのだった。

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