【淫魔遊戯四十八手 その2ーガマの油搾りー】
※乳首責め、フェラチオ※
一時間では全く足りないとボヤいていたあの重たかった男は、綱紀が差し示したスタッフの一人と出て行った。薄い唇しか見えない青年は、相変わらず表情を変えなくて、綱紀の命令のままに動くだけ。いつものスタッフとは違うと思ったのは正解で、物足りない客の接待相手だったのだと、ようやく気がついた。あの男の卑猥げに浮かぶ笑みからしてこれから弄ばれるのだろうけれど、憂にとっては他人事で。
さらに、シャワーを浴びて、タップリと中出しされたアナルを洗浄している間に、重い現実を再認識して、そんな些細な事は忘れてしまっていた。
何よりこの僅かな休憩時間を失いたくなくて、何も言われないのを良いことに、キレイに清めた身体で部屋に戻り、同じくキレイになったベッドに横たわった。
雄の精を糧にする淫魔にとって、苦しく一方的な行為とはいえ、精液を注がれ続けた一時間の行為など疲れるものではなかった。だが、肉体はそうでも精神は違う。
望んでいない行為を、生きるために受け入れられなければならない。
考えたくもない事柄から離れたくて、何も考えなくて良い夢の中へと入りたくて。
いつしか休める時間になって横になると、いつもあっという間に睡魔に引きずり込まれるようになっていた。
今だってそうだ。
シャワーとは言え温まった身体に、清潔なシーツ。
快適な室温の中で横たわっているととろりとした眠気が襲ってくる。誘われるままに目を瞑れば、そのままするりと睡魔に引きずり込まれて。
どこにいるのかも判らない曖昧な空間で、けれどどこか懐かしく、酷く幸せに感じる空間を漂い始めた。
「起きろ」
鋭い声に、穏やかな空間から一気に引きずり出される。
ぼんやりとした頭でも、ああまたか、と気付くほどに慣れた状況はあまりにも夢世界と違う。
そのことに嘆く気力も抗う意思ももうなくて、憂は身体を起こして、目の前の男を見上げた。
あまりにも残酷な現実は、憂に休むことすら自由にさせない。
新たな男を迎え、その視線に全裸の身体を嬲られても隠すことなどできず、ただ男の命令を待つだけだ。
今度も先の男と同様のダークスーツを纏った男は、打って変わって小柄だった。と言っても上背は憂とは変わらないだろう。けれど、細身の身体が先と違って小柄に見せた。だが、その剣呑な瞳の光と命令し慣れた物言いは、先の男より背筋を凍えさせるほどに威圧感があった。
知らず視線が逸れたのは、防衛本能だ。けれど、あからさまに視線を逸らせば、それは怒りを買うだけだと知っているから、男の胸元に視線を這わす。
細身ではあるけれど、その胸板は適度に厚く、指は長く節張っていた。
そこまで視線を動かしたとき、その片隅に太くて丸いポールがちょうどベッドの頭側に隅に立っているのに気が付いた。
高さが二メートル程で、その先端から今度はベッドの中央へと横棒が伸びている。互いをかすがいで固定していて、不安定には見えるけれど丈夫そうだ。
寝る前にはこんなものはなかったその横棒の先端にフックがあった。
まるで。
何かを引っかけようとするそれに、ぞくりと肌が総毛立つ。
憂のひくつく口の端とは裏腹に、男の口角がにやりと上がる。
「気になるか?」
嗤う男が、手を差し出した。
「あれは、これを繋ぐものだ」
黒くて細い紐、のようなもの。手の周りで幾重にも巻かれたそれは長い。
紐の端は三本あって、一本には輪が、残り二本のそれぞれに銀色に冷たく光るクリップが付いていた。
それがどこに付けられるものか、過去何度も使われていたからよく判る。
「……」
何も言えないままに、けれど首が勝手に小さく横に振れてしまい、慌てて首に力を入れた。
拒絶などできない奴隷の分際で、と、何度罰を受けただろう。
痛みと恥辱と後悔と挫折、そして同時に与えられる逃れられぬ激しい快感と享楽。躾という名のそれがもたらすさまざまな苦しみが憂を萎縮させ、施される調教が憂の身体をますます淫魔らしく作り替えてしまう。
嫌なのに、欲しい。
痛いはずなのに、気持ち良い。
まだ触れられてもいない身体が、想像させられた痛みだけで昂ぶり、キレイにしたはずのアナルからじわりと粘液をにじみ出してきた。
なんて……。
淫乱な……。
ぎゅっとシーツについた指を握りしめ、込み上げる熱に抗うように息を吐く。
まだ、だ。
まだ始まっていないのだから……。
浅ましい身体が、あっけなく勃起しようとするのを必死で堪えていると。
唇を噛みしめ堪える憂を一瞥し、男は手の中のものを握り直して、ベッドに乗り上げてきた。
「そこをどけろ」
嗤いながら、けれど面倒そうに言い放つ男の言葉にびくりと震え、慌てて促されるままにベッドの片隅に移動する。
その空いた空間に男は上がり、立ちあがって紐の端の輪をフックにかけた。フックは開口部が少なくて、きつい輪が多少前後しても外れない。そのままぶら下げた紐は、以外に短くて。
ベッドの上に立った男の太股の辺りで揺れていた。
それを放置したまま、男はベッドに仰向けに横たわった。
スーツは着たままだ。
そういえば、さっきの男も結局最後までスーツを脱ぐことはなく、前だけを開いて憂を犯した。周りの青年達もスタッフも同様で、ここで丸裸になっているのは憂だけだ。
そんなことに気が付いて、どうしようもない羞恥が込み上げて下唇に歯がきつく食い込む。
そんな憂の動揺など無視して、周りの青年たちは言葉もなく男の背を支えるようにクッションを置き、それに背を預けた男は上半身を起こし気味にして足を投げ出した。その足には黒光りする革靴が履かれたままだ。
「俺の足の上に またがれ。ただし、貴様の重たい体重はかけるんじゃねぇ」
何故?
と、疑問が浮かんだのは一瞬で、問わなくても判ってしまう己に哀しみながら、溜息を飲み込む。
けれど、同時に口の中に溢れ出したのは多量の唾液だ。甘酸っぱい、腹の中から込み上げる食欲に煽られたそれは、飲み込んでも次から次へと出てきて、溢れ出しそうになっていた。
そんな憂の視線は、男の盛り上がる股間に引きつけられていて外れない。
男が望む行為に、悲鳴を上げる精神は心の奥底に封じ込められ、満ちてくるのは歓喜と欲求だった。
向かい合わせになるように、男の足をまたいで膝立ちになって。
剥き出しのペニスが淫らに立ちあがり、触れもしないのにたらりと涎を垂らす。
何も言われぬ前に手が伸びたのは、無意識のうちだ。けれど男は何も言わないから、それを良いことに、ベルトを外して、スラックスの前を開き、覗いた下着に触れる。
見事な膨らみは、その雄の猛々しさ想像させ、目の前が眩んだ。生暖かな温もりと共に、近づいた鼻腔を擽る蒸れた男の臭いに歓喜の吐息が零れる。
下腹部が甘く疼く。
剥き出しのペニスがさらに立ち上がり、見事な勃起具合を示して、股間で揺れた。
前屈みになった身体につられて前倒しになったそれから、たらりと粘液が糸を引く。
それにも気付かず、男の下着の中へと手を差し込み、確かな存在感を示す奥へと指を伸ばそうとしたその時。
「汚ぇ汁で汚すんじゃねえ」
冷めた静かな、けれど明らかな怒声に、惚けた頭に冷気が吹き付けた。
滑り込ませようとした手が慌てて掴んだのは憂自身のペニスだ。
男のスラックスに落ちる寸前に手で受けた粘液と共に、握りしめてさらなる粗相を封じ込めたのは、過去度重なる調教の賜だった。
「う、あ、……もうし、わけありません……」
今自分はどうしてた?
「俺は今日は二人目だと聞いたが?」
男が嗤う。
「物欲しそうに喉を鳴らし、目ん玉ギラギラさせて、あまつさえ勝手に勃起して何を期待してんだ、貴様は?」
「あ……」
「答えられないのか?」
「い、いえ、申し訳ありませんっ」
楽しそうな男の魂胆は判っていた。
命令には従う。従わなければ罰と躾を。
質問には答える。答えなければ罰と謝罪と躾を。
望まれれば満足していただくまで奉仕する。できないならば罰と謝罪と躾と、そして、満足して頂くまで奉仕する。
繰り返された罰と躾は、いつでもひどく理不尽に課せられ続けてきたから。
「申し訳ありません……あ、あまりにも……私が淫乱で、浅ましくて。その、ご主人様のモノが欲しくて、堪らなくて、あ……、欲しがってしまって……申し訳ありませんっ」
常ならば、三つ指ついて額を床に擦りつけて謝罪するところであったけれど、体重をかけるなと言われた今の状況でそれはできず、ただできるだけ深く頭を下げる。
憂にできることは謝罪することだけだ。
もし、男が怒りを収めなかったら、今度はどんな罰を受けることになるのだろう。
想像できないほどに、多種多様な苛烈な罰と躾を受けてきた身体が勝手に総毛立ち、ガクガクと奥歯が鳴ってしまう。
怯える憂が面白いのだろう、男が笑みを深くして、その手を差し出してきた。
「ふん、ならば、あれをまず着けろ。淫乱なお前なら、この使い方など知っているだろう?」
疑問系ではあるけれど、明らかに確信めいた口調の命令に、指さされた紐を見つけながら頷いた。
「はい、ご主人様」
ああ、やっぱり。
たとえどんなことをしてでも、これからは逃れられない。
膝立ちした憂の乳首より少し下にあるクリップは金属製の歯を持っていて、黒い紐はゴム製で強い反発力を持ちつつ伸びた。
伸ばした指から逃れようとする紐を捕らえて、手のひらに感じる冷たいクリップに、手で受けた淫液が移って卑猥に明かりを反射した。滑る指先が捕らえたそれが、クリップを開く。
その強い反発力に歯の根が鳴る。
それでなくても弄られ続けて熟した桜桃の実のように朱黒となった乳首は、そんな恐怖とは裏腹にぴんと立ち上がり、女のように淫らな大きさでクリップを待ち受けていて。
震える金属の先の歯が触れる。
「う……」
思わず零れた背筋を這い上がった甘い疼きのせいで。
いつまでも時間をかければ、次の罰が発生してしまう、と、できるだけゆっくりと指先の力を緩めたつもりだったけど。
「っ、————ぎっぃぃぃっ!!」
目の前が白く弾け、脳髄まで走った激痛に、堪えきれない悲鳴が喉を迸る。
牙が、乳首を潰すほどに食い込んでいた。
その想像以上の強さに、堪らずに手のひらで乳首を包み込む。
堪らず外しそうになって、それでも寸前で止めたのは躾の賜だ。僅かに残った理性が、これで外せばもっと激しい痛みを与えられる、と訴えて。ただそれだけで、外すのを堪える。
「ひっ、いっ……」
固く閉じた目尻から、涙が浮かんで流れた。
頬を流れ、口の端から口内に入り、涎と交ざって塩辛さを伝える。
そのまま閉じれない口から溢れた涎が喉を伝い、乳首へと流れて。
「あひっ……いっ」
その刺激にすら痛みが増す。
増しているのに。
「ははっ、さらに勃起しやがった」
嘲笑が、胸に突き刺さる。
目を閉じていても判る己の変化が辛い。乳首は堪らなく痛いのに、下腹部は別の生き物のように元気で、乳首の刺激よりももっと刺激が欲しいとアナルが激しく疼いていた。
「おいおい、垂らすなって言ってるだろうが」
「は、ひ……、すみ、せん……」
「もう1個さっさとつけろ」
腫れた乳首を押さえていた手を外し、浅ましく反り返ったペニスを包み。
垂れる粘液を受けて。
残ったもう一方のクリップを開いた手で掴む。
これもまた、さっきのような痛みを与えるだろうということは判りきっていた。判っていても、止めることはできなくて。
「あ、ぎひぃぃぃぃっっ!!」
さっきよりきつい。
期待して膨れあがった乳首はさらに敏感に神経を剥き出しにして待っていたのだ。
衝撃のままに仰け反って天を仰ぐ乳首の先端はつぶれ、真横から挟まれたせいで上下に扁平し、クリップの重みで斜め下に歪に引っ張られていた。
どくんどくんと心臓の鼓動に合わせて、激しく疼く。
ぐっと奥歯を噛み締めていないと、痛みに泣き喚きそうになる。けれど、今はそんなことは許されない。
ただ、できることは……。
「あ、ありが、とう、ございますっ、あ、わ、たしの、淫らな乳首を……虐めていただいて……あぃ……」
呻き声が上がりそうになるのを必死で堪え、感謝の言葉を紡ぐ。
命令には従い、質問には答え、望まれれば満足していただくまで奉仕する。
そして、与えられる全てに最大限の感謝と謝意を示すこと。
それができないのであれば、罰と躾と奉仕と、そして、ご主人様が気の済むまでこの身で遊んで頂く。
一度開いた口が閉じられない。溢れ、流れ落ちる涎を、震える手で受け止める。
右の手は淫液で、左の手は唾液で。
濡れたその手のひら以上に、痛みと快感と恐怖で全身は汗びっしょりだ。
このままでは、遠からず汗が流れ落ちてしまう。
「い、あ……ご、ご、主人、さまぁ……」
「なんだ?」
体液を垂らして良い、と許して貰うには、先にご主人様を満足させなければならない。
「あ、浅ましい、奴隷淫魔の憂、は、ご奉仕、したい、ですっ、ああ、チンポ、銜えさせて、くだ、さいませ」
「ほお?」
「手、手を……ベッドにつくことを、お許し、ください……、汚らしい淫液を、零す、ことを、浅ましい、体液を零すことを……お許し、くださいっ」
「嫌だ」
けれど、必死の懇願は一刀のもとに斬り伏せられ、絶望に目の前が暗くなる。
許しを貰わなければ、このままだ。
両膝をついて、膝立ちの不安定な体勢で、この疼きに堪えながらなんて、無理だ。
奉仕はしないと、きっと許して貰えない。できないならば、このままだ。
けれど。
届かない。
身体をかがめると乳首が引っ張られる。引っ張られると痛い。痛いと……疼く。疼いたら……ああ、零れてしまう。
いつか零してしまう汗は全てぬぐえない。
「お、お許し……くださぁい……、ああっ」
身体が熱い。
ぬるぬると手の中でペニスが踊っている。浅ましい身体は、勝手に腰を揺らして、自分の手のひらにペニスを擦り付けていた。
このままではマズイと判っているのに、止められない。
ペニスが疼けば、尻の穴も疼く。太いモノで掻き回して欲しくて仕方が無くなるように、調教されたアナル。
躾けられた淫魔の身体は、どんなときでも泣きたいくらいに快感に貪欲で。
痛みすらも快感に変えてしまう身体が、止められない。
だから、せめて。
少しでも、罰を受けないように、したくて……。
「ご、しゅ、じん様ぁ……」
啼いて、縋る。
はあはあと熱を喉から吐き出して、少しでも鎮めようとするけれど。
じんじんと痛む乳首が、ほんの少し揺れただけで、電流のような刺激が脊髄から脳髄まで走り抜ける。それは、痛みというより、疼きだ。
痛みが変化してきた。
疼いて、動くだけで、疼いて。
かくん、と、力が抜けそうになって、慌てて力を込める。
揺れたらダメだ。
揺れたら、乳首が……。
汗が、流れて……。
ペニスが……。
だめ、こぼれ……るぅ
「ご、しゅ、ぃさぁ、ゆ、るひ、て……、あ、ごほーし……させて」
限界、だ、何もかも……。
「あ、あっ……」
「そんなに欲しいか、このぶっといチンポが」
欲しくない、けど、欲しい。
目の前に出てきた、赤黒い太い肉の棒に、喉が鳴った。
「しゃあねぇな、銜えていいぜ」
「ああっ!」
嗤いながらの許可に、歓喜の声が上がった。けど、次の瞬間。
「ひぎぃっっ!!」
乳首から走った激痛に、前屈みになりかけた身体が硬直した。ピンと伸びた黒紐が、肩をくすぐり髪を掻き上げる。
「あ、あっ……がっ」
チンポはそこにある。
けれど遠い。
奉仕しなければ、乳首の紐は外せない。けれど、痛くて疼いて、堪らなくイイ。
「どうした、さっさとしろ」
命令は残酷で。
なのに、その命令に身体は従う。
ダメだ、ダメだ、ダメだ。
これ以上、刺激を受けたら……。
「あ、うっ、うっぁ……」
ぎりぎりと引き延ばされながら食い込む痛みに歯を食いしばり、手を男の腰の横について、身体を前屈みにした。ゴム紐はきりきりと伸びて、肌に食い込むほどになっている。
扁平した乳首は伸びきり、けれど食い込んだ歯は決して離さぬとばかりに赤黒い肉を食んだままだ。さんざん虐められた乳首の皮は厚く、この程度では傷つかない。だが傷つかないからこそ、徹底的に虐め抜かれる。
虐め抜かれた乳首は、なのに、ひどく敏感で。
虐められるほどに絶頂を迎えてしまう。
「あっ、ひぐっ、うっ」
身体が震える。
びくびくと腰を震えて、張り詰めたペニスがたらりたらりと粘液を垂らす。
全身はドクドクと痺れ続け、脳が弾けそうなほどの絶頂が走り抜ける。
全身が快楽に染まり、誘われるように身体を伸ばし。
ぴんと伸びきった紐はそれ以上は伸びなくて、舌先を伸ばしてなんとか腹に乗っている長大なチンポの茎が舐められた。途端に、湧き起こった淫臭に煽られて口の中に涎が溜まり、あっという間に溢れ落ちる。
汚すな、と言われた、そのことを忘れた。
たらたらと垂れた淫液が、男のスラックスを汚していた。
犬が水を舐めるようにしか、舌先でしか届かなくて、溢れた涎をまとわりつかせながらピチャピチャと舐める。その唾液が男を汚す。
「いいねぇ、だらだらとあっちこっちイヤらしい汁流しまくって」
嗤う男の声はもう耳に入っていなかった。
つきだした尻が揺れる。
濡れたアナルが、ひどく寂しい。
「チンポが欲しいか?」
「はひぃ……」
口の中でも良い。
舌先だけでなくて、頬張りたい。
ケツマンコにも、いっぱい、頬張りたい。
淫臭に酔い、痛みに快感を誘われ、憂は欲に狂った。
「くださひ……、チンポ、いっぱい……」
淫欲に狂い、舌先だけが届くチンポを味わい。
それだけでは物足りないと、泣いて縋る。
涙と涎、汗と淫液に尻からも粘液を流して。尻も振りたくって。
イマイチ乗り気でないご主人様を誘おうと、淫らな体液はますます激しく溢れ出し、垂れた液は男の服を汚す。けれど、チンポを舐めることに必死な憂は許されていない行為にも気付かない。
接待中の罰は、終わった後にまとめて施されることも忘れて。
「あっ、犯して、おか、して……」
飢えも露わに浅ましく強請る。
「俺が達くまで、そのままだな」
舌先で嬲られる程度では達きやしない男は嗤いながら、けれど、待ち時間の間にタップリと遊んだ後の男は勃起はしていても、ただ、面倒臭そうに言い放つだけだった。
【二の遊戯 ー ガマの油搾り ー 了】
淫魔遊戯四十八手
〈ガマの油搾り〉分類:体位・道具
淫魔は乳首の痛みからでも絶頂を得ることができるが、それだけでは決して満足しないので、乳首を一人で虐め続けられるこの道具に吊られると、悦び喚き、汗だくで腰を振り回して踊り、各種体液を流して遊び続ける。淫魔製媚薬作りに必要な体液の収集にも良い道具です。
さらにゴムを短くし、騎乗位で勝手にさせることも。その場合はゴムを増やし、淫魔のペニスの根元にきつく巻くと淫魔共々楽しめます。
お勧めお客様:お疲れでやる気がない方。乳首弄りの好きな方。
昔、傷薬の妙薬であるガマ蛙の油を集めるためにガマの醜い姿を鏡に写して流させたという。淫魔も同様で生殺し状態にすると、より男を誘う媚薬効果のある体液が回収できる。
【了】