【楼寿 淫鬼の僕(しもべ)】後編
静かな山奥にバイクの音が響き、ほとんど朽ちた小屋のところで止まった。 ヘルメットを取った隆紀は、バイクをそこに止めたまま、その小屋の中に入り込む。 一年使われなかった小屋は、埃が積もり、新たに破れた壁からたくさんの …
静かな山奥にバイクの音が響き、ほとんど朽ちた小屋のところで止まった。 ヘルメットを取った隆紀は、バイクをそこに止めたまま、その小屋の中に入り込む。 一年使われなかった小屋は、埃が積もり、新たに破れた壁からたくさんの …
「うっ、ふっ、くっ、う、ゃぁっ」 「くっ、んっ」 突き上げられる度に零れる吐息が、淫らな熱気に絡みつき、狭く薄暗い空間を支配していた。 埃が舞い、虫の死骸や枯れ草が砂に交ざる場所で、ねっとりとした熱い湿気が絡みつき、 …